杖をついていても、写真は撮りたい|私がAIグラスを手放せない理由

杖をついていても、写真は撮りたい|私がAIグラスを手放せない理由

私には障がいがあります。自転車には乗れるのですが、歩くことは難しい日があり、外出時には杖を使っています。

そんな私にとって、旅先での「写真を撮る」という行為は、実は簡単なことではありませんでした。

両手が塞がっているのです。片手で杖を持ち、もう片方でバランスを取っている。そこからスマートフォンを取り出して、構えて、シャッターを押す——たったそれだけのことが、立ち止まり、体勢を整え、慎重に行わなければならない「ひと仕事」になってしまう。

きれいな景色を前にしても、「まあ、いいか」と諦めてしまうことが、何度もありました。

そんな私の外出を変えてくれたのが、NEWVISION X01 AIグラスでした。


目次

  1. 「両手が使えない」ということ
  2. かけているだけで、撮れる
  3. なぜX01を選んだのか
  4. 声で操作できるということ
  5. バッテリーの心配が、いらない
  6. 正直に言うと、万能ではありません
  7. 「あきらめなくていい」ということ

「両手が使えない」ということ

杖を使っている方や、車いすをお使いの方には、きっと分かっていただけると思います。

「両手が自由に使える」というのは、当たり前ではありません。

荷物を持つ。手すりにつかまる。バランスを取る。そうしているあいだ、手はふさがっています。その状態でスマートフォンを取り出すには、まずどこかに寄りかかるか、座れる場所を探すか、あるいは杖を誰かに持ってもらうか——どれも、ほんの数秒の景色には見合わない手間です。

だから私は、写真を撮ることを、少しずつ諦めるようになっていました。「撮りたい」と思っても、「まあ、目に焼き付けておけばいいか」と。

いま思えば、それは小さな我慢の積み重ねでした。


かけているだけで、撮れる

AIグラスを使いはじめて、いちばん変わったのがここです。

かけているだけで、いつでも撮れる。

声をかけるか、フレームに軽く触れるだけ。両手はそのまま、杖を持ったまま。立ち止まる必要も、体勢を整える必要もありません。

しかも、撮れるのは自分が実際に見ている景色そのものです。スマートフォンの画面越しではなく、目線のまま。これが思いのほか良くて、あとから見返したときに、その場に立っていた感覚がそのまま残っているのです。

旅先で、ふと足を止めた瞬間。子どもや家族の、何気ない表情。以前なら「撮るのが大変だから」と見送っていた景色が、いまはちゃんと手元に残るようになりました。


なぜX01を選んだのか

AIグラスにはいくつかモデルがありますが、私がX01を選んだのには、はっきりした理由があります。

デザインです。

他のモデルは、どちらかというとスポーツ寄りの、しっかりとした印象のデザイン。アクティブに使うにはとても良いのですが、私が求めていたのは「毎日かけていても違和感がないもの」でした。

X01は、そのなかでもやわらかく、女性でもかけやすい雰囲気があります。普段の服装に馴染み、「特別な機器を身につけている」感じがしない。

これは、私にとって大切なことでした。杖を使っていると、それだけで人の目を引くことがあります。そのうえに、いかにも"ガジェット"然としたものを顔にかけたくはなかった。ただの眼鏡に見えることが、私には必要だったのです。

X01は、その願いを叶えてくれました。


声で操作できるということ

もうひとつ、実際に使ってみて実感したのが、声で操作できることのありがたさです。

「Hey Cyan」と呼びかければ、AIアシスタントが応えてくれます。写真を撮る、音楽を流す、何かを調べる——手を使わずにできることが、こんなにあるのかと驚きました。

健常な方にとっては「便利な機能」かもしれません。でも、手を使うことに制約がある人間にとっては、できることそのものが増えるのです。この差は、思っている以上に大きいものです。


バッテリーの心配が、いらない

外出時に地味に助かっているのが、専用の充電ケースです。

X01には、レザー調の充電ケースが付属しています。使わないときにここへ収めておけば、そのあいだに充電されている。しかもケース自体に大きめのバッテリーを内蔵しているので、外出先でコンセントを探し回る必要がありません。

これも、私にとっては小さくない意味を持ちます。「充電できる場所を探して歩き回る」ことが、そもそも負担だからです。ケースに入れておくだけでいい、という手軽さは、想像以上にありがたいものでした。


正直に言うと、万能ではありません

いいことばかり書くのはフェアではないので、正直なところもお伝えします。

スマートフォンのカメラの代わりにはなりません。 じっくり構図を決めて、細かく設定して撮りたいときは、やはりスマートフォンやカメラのほうが上です。X01が得意なのは、「いま撮りたい」を、すぐに、手を使わずに残すこと。役割が違います。

万人に必要なものでもないと思います。 両手が自由に使える方なら、スマートフォンを取り出すほうが早い場面も多いでしょう。

それでも私は、同じような不自由さを抱えている方にこそ、一度知ってほしいと思っています。あるいは、料理をしながら、赤ちゃんを抱っこしながら、自転車に乗りながら——「手がふさがっている」場面がある方にも。


「あきらめなくていい」ということ

私がAIグラスを使って感じているのは、機能の便利さそのもの以上に、**「あきらめなくてよくなった」**という感覚です。

障がいがあると、日々の小さなことを、少しずつ諦める習慣がついてしまいます。それは大げさな悲劇ではなく、ほんとうに小さなこと——景色を撮る、思い出を残す、その程度のことです。でも、その小さな我慢が積み重なると、外出そのものが少しずつ億劫になっていきます。

その一つを、この眼鏡は取り戻してくれました。

Bluearthが「最新のテクノロジーを、当たり前に」という考え方を大切にしているのは、まさにこういうことなのだと思います。新しい技術は、ガジェット好きのためだけのものではありません。誰かの「できない」を「できる」に変える力が、そこにはあります。

もしあなたが、あるいはあなたの大切な方が、私と似たような不自由さを感じているなら。一度、AIグラスという選択肢を知っていただけたら嬉しいです。

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