毎年9月22日が「世界カーフリーデー」であることを、ご存じでしょうか。
2000年に始まったこの取り組みでは、世界各地の都市が、一日だけ街の道路から車を締め出します。そしてその道を、歩く人に、自転車に乗る人に、そこで過ごす人に返すのです。
騒音のない通り。澄んだ空気。そして、「通り抜ける場所」ではなく「過ごす場所」としての街。
たった一日のことです。けれどこの日は、私たちに大切な問いを投げかけてくれます。その移動は、本当に車でなければならなかったのだろうか?
カーフリーデーが伝えたいこと
誤解のないようにお伝えしておくと、これは「車に乗る人を責める」ための取り組みではありません。
車でなければならない移動は、たくさんあります。地域によっては、車なしでは生活が成り立たないことも。それは当然のことです。
カーフリーデーが光を当てているのは、もっと小さな部分です。「本当は、車でなくてもよかったかもしれない短い移動」。そこにこそ、変えられる余地があるのではないか——そういう問いかけなのだと思います。
実際、国土交通省の調査によれば、自動車利用のおよそ4割が5km未満の短距離だといいます。買い物、送り迎え、駅までのちょっとした移動。渋滞に巻き込まれ、駐車場を探して、結局そこまで速くもない。そんな移動が、日々の中に意外と多く含まれているのではないでしょうか。
そして、まさにその距離こそ、電動アシスト自転車がいちばん得意とするところなのです。
日本は、すでに変わりはじめている
じつは日本の移動のかたちは、静かに、しかし確実に変わりつつあります。
経済産業省の統計によると、2025年上半期に国内で生産された自転車のうち、約84%が電動アシスト自転車でした(生産金額では約97%)。かつて主流だった軽快車は、わずか9%ほど。いま日本でつくられる自転車の大半が、電動アシスト自転車なのです。
背景にあるのは、単なる流行ではないと思います。坂道や向かい風でも疲れにくく、幅広い世代が無理なく乗れる。渋滞とも、駐車場探しとも無縁。そしてCO2を出さない。「便利だから」と「環境にいいから」が、はじめて同じ方向を向いた——電動アシスト自転車とは、そういう乗り物なのかもしれません。
都市計画の専門家も、電動アシスト自転車を「公共交通を補完する存在」と位置づけています。駅から目的地までの**「ラスト1km」**を埋める移動手段として、その重要性は年々増しています。
Bluearthが大切にしたいこと
ここで、私たちの考えも正直にお話しさせてください。
Bluearthは、世界の最新テクノロジーを、手に取りやすい価格で日本へお届けすることを大切にしています。ただ、それは単に「便利なモノを売る」ということではありません。
新しい移動のかたちが広がれば、街そのものが少しずつ良くなっていく。 車が減れば、空気はきれいになり、道は静かになり、子どもたちが安心して歩ける場所が増えます。私たちが扱っているのは自転車やAIグラスですが、その先に思い描いているのは、そういう暮らしの風景です。
だからこそ、**「誰もが手に取れること」**にこだわりたいのです。環境にやさしい移動が、一部の人だけのものであってはいけない。価格を抑える努力も、安全性へのこだわりも、すべてはそのためにあります。
地域やお客様に還元できる取り組みについても、いま少しずつ準備を進めているところです。かたちになりましたら、改めてお知らせできればと思います。
正直に言うと、電動アシスト自転車も「万能」ではありません
環境の話をするとき、いいことばかり並べるのはフェアではないと思うので、正直にお伝えします。
自転車も、つくるときには資源とエネルギーを使います。バッテリーには採掘された素材が使われ、いずれは交換とリサイクルが必要になります。「買うだけで環境にいい」という製品は、存在しません。
本当に意味があるのは、車での移動を、実際に置き換えていくことです。走行中にCO2を出さず、電気代は一回の充電で約10円。消費するエネルギーも、占有する道路面積も、車とは比べものになりません。
つまり環境への貢献は、買った瞬間に生まれるものではなく、何年にもわたって乗り続けることで、少しずつ積み上がっていくもの。そしてそれは、家計の節約にも、健康づくりにも、同じようにあてはまります。
この秋、試してみませんか
大げさなことをする必要はありません。まずは、こんなことから。
1. 一つだけ、車を使わない移動を決めてみる
いちばん短くて、いちばん面倒な移動を選んでみてください。駐車場を探すのが億劫な、あの用事です。自転車で行ってみると、思いのほか快適かもしれません。
2. 9月22日は、車を置いて出かけてみる
カーフリーデーです。近所への買い物でも構いません。大切なのは、「車がなくても大丈夫だった」と実感してみることです。
3. 一年でどれだけ変わるか、計算してみる
電動アシスト自転車の維持費は、年間およそ1万円〜2万円台。充電は一回約10円です。ガソリン代だけで年間10万円を超える車と比べれば、その差は歴然です。
秋は、自転車にとって最高の季節でもあります。空気は澄んで、日差しはやわらかく、汗もかきにくい。はじめの一歩を踏み出すには、これ以上ない時期だと思います。
おわりに|街は、一つひとつの選択でできている
カーフリーデーは、一年に一日だけの取り組みです。けれど本当に大切なのは、残りの364日のほうだと思っています。
街は、政策やキャンペーンだけで変わるものではありません。たくさんの人が、たくさんの朝に、「今日は自転車で行こう」と選ぶこと。 その積み重ねが、少しずつ街のかたちを変えていきます。
私たちの役目は、その選択を、少しでも選びやすくすること。手の届く価格で、安心して使える一台を、きちんとお届けすること。
この秋、いつもの移動を少しだけ変えてみませんか。街も、家計も、体も、きっと少しずつ変わっていくはずです。
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