ADOというブランドの物語|「変速のいらない自転車」はどう生まれたのか

ADOというブランドの物語|「変速のいらない自転車」はどう生まれたのか

街なかで、少しずつ見かけるようになった「ADO(エーディーオー)」という電動アシスト自転車。すっきりとしたデザインと、これまでの自転車にはなかった機能で、静かに支持を広げているブランドです。

でも、「ADOって、どこの、どんなブランドなの?」と聞かれると、意外と答えられないかもしれません。

この記事では、ADOがどんなブランドなのか、そして日本の電動アシスト自転車市場で注目される理由を、その背景にある技術とともにご紹介します。単なるスペックの紹介ではなく、「なぜADOはこういう自転車を作るのか」という物語として読んでいただけたら嬉しいです。


目次

  1. ADOはどんなブランド?
  2. ADOがこだわる「引き算」の発想
  3. 日本初の自動変速システム
  4. 名門BAFANGとの協業
  5. 自然な乗り味を生むトルクセンサー
  6. 手入れのいらないカーボンベルトドライブ
  7. 進化を続けるADO ―― 2026年モデルへ
  8. ADOはこんな方に向いています
  9. よくあるご質問

ADOはどんなブランド?

ADOは、電動アシスト自転車を専門に手がけるブランドです。世界各国で販売されており、とりわけヨーロッパ市場で評価を高めてきました。

ADOがほかの多くのブランドと違うのは、「とにかく速く、パワフルに」という方向を追いかけていないところです。日本の道路交通法に沿った出力(定格250W・アシスト上限24km/h)を守りながら、その枠のなかでいかに快適に、いかに手間なく走れるかを突き詰めてきました。

つまりADOが磨いてきたのは、パワーの大きさではなく、「乗り手が何も考えなくていい」快適さ。この一点が、ADOというブランドのすべてを物語っていると言ってもいいかもしれません。


ADOがこだわる「引き算」の発想

ADOの自転車に一貫しているのは、「余計な手間を減らす」という姿勢です。

  • 変速の操作を減らす → 自動変速システム
  • メンテナンスの手間を減らす → カーボンベルトドライブ
  • アシストの違和感を減らす → トルクセンサー

多くのメーカーが「機能を足す」ことで差をつけようとするなか、ADOは**「乗り手の負担を引く」**という発想でつくられています。機能を増やすのではなく、煩わしさを減らす。ここにADOらしさが表れています。

では、その代表的な技術を、ひとつずつ見ていきましょう。


日本初の自動変速システム

ADOを語るうえで欠かせないのが、日本初※の自動変速システムです。

自動変速そのものは、ヨーロッパなど一部の地域ではすでに使われていた技術です。それを日本仕様の電動アシスト自転車として本格的に取り入れたのが、ADOだとされています。

これまで日本の電動アシスト自転車では、変速といえば手動が主流でした。坂道やスピードに合わせて、自分でギアを切り替えるのが当たり前だったのです。

ADOは、その常識を変えました。ペダルにかかる力や走行速度に応じて、自転車が自動でギアを切り替えてくれるのです。信号の多い市街地でも、坂道が続く道でも、乗り手がすることはペダルを漕ぐことだけ。変速のタイミングに迷うことも、切り替えを忘れて脚が空回りすることもありません。

変速付きの自転車に慣れていない方や、坂道の多い地域にお住まいの方なら、そのありがたさをすぐに実感していただけるはずです。

※メーカー調べ


名門BAFANGとの協業

この自動変速を支えているのが、BAFANG(バーファン)製のモーターです。

BAFANGは、20年以上にわたって電動アシスト自転車の駆動系(モーターやセンサー)を専門に開発してきた、世界でも有数のメーカー。数多くの信頼あるブランドが、その心臓部にBAFANGのモーターを選んでいます。

ADOの自動変速モデルには、BAFANGモーターの内蔵ギアシステムが採用されています。たとえばAir 20 Proの場合、走行速度が18〜19km/hに達すると、モーターが自動的に2速へと切り替わり、適切なケイデンス(ペダルの回転数)を保ってくれます。

さらに、ADO独自の**ADOSense(スマートアシスト)**が、ペダルの踏み込む力を1秒間に何度も計算。そのおかげで、クルマのオートマチックのような「ガクッ」というショックがなく、とても滑らかに、自然にギアが切り替わります。「自動変速」と聞いて身構える必要はありません。拍子抜けするほどスムーズです。

くわえて、BAFANGの高トルクモーターとADOのG-DRIVE駆動システムを組み合わせることで、モーター効率は約30%向上。一度の充電でより長く走れるのも、この協業が生んだ成果です。


自然な乗り味を生むトルクセンサー

ADOの快適さを語るうえで、もうひとつ欠かせないのがトルクセンサーです。

価格を抑えた電動アシスト自転車には、「ペダルが回っているかどうか」だけを検知する方式(ケイデンスセンサー)が使われることがあります。この方式はアシストがオン・オフのように働くため、どうしても少しぎこちなく感じられがちです。

その点ADOは、「どれだけ強く踏んでいるか」をリアルタイムで感じ取るトルクセンサーを採用しています。踏み込む力に応じて、モーターが過不足なくアシストしてくれる。強く踏めば力強く、軽く踏めば穏やかに。自分の脚力がそのまま増幅されたような、ごく自然な乗り味が生まれます。

この自然さこそ、ADOが「安っぽくない」と評価される理由のひとつです。


手入れのいらないカーボンベルトドライブ

そしてADOの多くのモデルが採用しているのが、カーボンベルトドライブです。

一般的な自転車は、金属のチェーンで動力を伝えます。実績のある方式ではありますが、油を差す必要があり、錆びやすく、汚れやすいという弱点があります。

ADOは、チェーンの代わりに丈夫なカーボン製のベルトを採用しました。注油は不要、錆びず、走行音も静か。チェーン特有の黒い油汚れがつかないので、スラックスやロングスカートのままでも気兼ねなく乗れます。「自転車を買っても、すぐにチェーンが茶色く錆びてしまう……」という経験のある方にこそ、この快適さを知っていただきたいところです。

室内で保管される方や、通勤・通学で毎日乗る方に、とりわけ喜ばれている装備です。


進化を続けるADO ―― 2026年モデルへ

ADOは、一度つくり上げた技術に安住しません。

初期の2段変速から、最新モデルでは3段変速の内装自動変速システムへと進化しました。フラッグシップのAir 20 Ultraには、より力強い登坂性能に加え、スマートフォンをかざすだけで解錠できるNFC機能まで搭載されています。

Air 20 Pro、Air 28 Pro、Air 20 Ultra ―― いずれのモデルも、最大航続距離は約100km。トルクセンサーによる自然なアシスト感と、油圧ディスクブレーキの安心感は全モデルに共通しています。

「変速のいらない快適さ」という一貫した思想を守りながら、その完成度を年々高めていく。それがADOというブランドの姿勢です。


ADOはこんな方に向いています

すべての人にとって完璧な自転車、というものはありません。だからこそ、正直にお伝えします。ADOは、こんな方にこそおすすめです。

  • チェーンの錆や油汚れの手入れが面倒な方 ―― カーボンベルトドライブが解決してくれます
  • 坂道や、信号でのストップ&ゴーが多く、変速を自動化したい方 ―― 自動変速の恩恵をいちばん感じられます
  • 最新機能やスマホ連動(走行記録など)が好きな方 ―― アプリ連携やNFCを楽しめます
  • クルマに積んだり、室内で保管したりするため、扱いやすい一台を探している方 ―― 折りたたみ&クリーンな設計が活きます

反対に、「とにかく安さだけを重視したい」という方や、「自分でギアを操作するのが好き」という方には、別の選択肢のほうが合うかもしれません。快適さや、上質な乗り味を大切にしたい方にこそ、ADOはおすすめのブランドです。


よくあるご質問

Q. ADOはどこのブランドですか?
A. 電動アシスト自転車を専門とするグローバルブランドで、とりわけヨーロッパ市場で高く評価されています。日本でも「日本初の自動変速」を軸に注目を集めています。

Q. 自動変速とは何ですか?
A. 走行速度に応じて、自転車が自動でギアを切り替えてくれる仕組みです。BAFANG製モーターの内蔵ギアシステムにより、手動での変速操作が不要になります。

Q. 自動変速はガクガクしませんか?
A. しません。ADO独自のスマートアシストがペダルの踏み込みを1秒間に何度も計算しているため、クルマのオートマのようなショックはなく、とても滑らかに切り替わります。

Q. カーボンベルトドライブのメリットは?
A. 注油が不要で、錆びず、油汚れもつきません。走行音も静かで、メンテナンスの手間が大きく減ります。

Q. 運転免許は必要ですか?
A. 必要ありません。日本仕様(250W/24km/h)のため、免許も車両登録も不要で公道を走行いただけます(防犯登録はお客様ご自身での手続きをお願いいたします)。


まとめ|ADOが目指したのは「考えない快適さ」

自動変速、トルクセンサー、カーボンベルトドライブ。ADOの技術に共通しているのは、どれも**「乗り手の手間や違和感を減らす」**ためのものだということです。

パワーの数字を競うのではなく、毎日の一漕ぎ一漕ぎを、もっと自然に、もっと快適に。日本初の自動変速を実現したこのこだわりは、実際に乗っていただくと、走り出しの数メートルで伝わるはずです。

「考えなくていい」という贅沢を、ぜひ一度、味わってみてください。

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